
 |
 |
|
 |
|

|
|
 |
■女性が活躍できる環境づくり 柔軟な働き方支援や女性対象研修会など |
吉野電業では、製品のコンパクト化によりきめ細やかな作業が増えたことや、多様な視点からの職場改革や職場の活性化を図っていくことの必要性から、女性の雇用を推進してきました。
現在では、従業員の約8割を女性が占めており、女性の管理職(リーダー)は2名いますが、今後は4名(25%)に引き上げていくことを目標としています。そのため、女性が働きやすい環境づくりに努めており、子育て等のライフスタイルに応じて希望の時間で勤務できるように短時間勤務制度の導入などを行っています。また、学校行事や役員活動などについても積極的な参加を促しているため、お互い様精神で休みがとりやすい雰囲気になっています。さらに、子育て中でもステップアップを可能にするために、通信教育制度やリスキリングなども取り入れ、会社として女性のスキルアップを応援しています。女性を対象とした研修会も実施しており、女性のリーダーを作ることや、それぞれが自己理解を深め、自分の強みを生かしていけるようにすることなどを推進しています。 |
|
|
 |
■わかりやすい表示や道具の整理整頓を徹底! 障害者も含めた誰もが働きやすい職場づくり |
吉野電業では、特別支援学校から生徒Aさんを現場実習生として受け入れ、その後正式に採用したことをきっかけに、誰もが働きやすい職場環境づくりが推進されました。Aさんが採用されるまでは、同じ部品でも人によって呼び方が異なっていたり、部品を置く場所が一定でなかったりしましたが、多くの従業員にとってはそれが当たり前になっていました。しかし、Aさんにとっては戸惑いの原因となったため、部品の呼び方を正しい名前に統一し、部品を置く場所についても3定(定位置、定品、定量)を徹底しました。さらに、作業指示書に、図、写真、絵を入れるなどして分かりやすくしたり、職場内で雑然としていた所は5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を再徹底したりなど、様々な取り組みを行うことで、Aさんにとって働きやすい職場環境を整えていきました。これらの取り組みは、最初はAさんのために始めたことですが、結果的に職場全体の環境改善につながり、Aさんだけでなく社員全員にとって働きやすい職場環境を整えることにつながりました。
吉野電業では、社員のコミュニケーションの活性化にも努めており、挨拶を大切にしています。社員同士はもちろん、訪れた人にも明るく笑顔で挨拶をするなど、会社全体が明るく和やかな雰囲気になっています。吉野電業では、誰もが安心して働ける環境を目指しています。 |
|

小室 尚貴さん |
吉野電業さんへの取材を通してD&Iに対する考えが深まり、自分の成長につながりました。工業系の中小企業に対するイメージとして、現場のほとんどを若い男の人が占めているイメージでした。しかし実際に取材に行ってみると、女性の方々が中心となって多く働き、定年をすぎたシニア世代や、外国籍の方の雇用が積極的に行われていました。吉野電業さんの様々な取り組みの中で特に興味をひいたのが、障害のある方の雇用に対する工夫です。図や写真を用いてわかりやすくする説明や、部品の名前を統一する試みがされており、障害があり、理解が苦手な人に対しての配慮にとても感銘を受けました。多様な人材を雇用する上での課題として、障害のある方への雇用問題があると思います。吉野電業さんで行っている取り組みは、私自身がこれから働いていく上でとても勉強になりました。
今回の取材からD&Iに対する様々な知見を得ることできました。またネットの記事や文献を読んで学ぶよりも、実際に企業が行っている取り組みを取材することでより理解が深まりました。私は来年の4月から新社会人になります。新たな職場でも吉野電業さんで学んだ取り組みを実施していきたいと考えております。 |
|
|

菅井 秀介さん |
今回の吉野電業さんへの取材を経てダイバーシティに取り組むことの難しさとそれを実行する吉野電業さんの行動力に感銘を受けました。
特に印象に残ったことは、モンゴルに行きそこの学生たちを採用しようとしていたことです。日本にいる外国籍の方を雇うだけでなく、外国籍の若い学生を採用することで生産性や競争力の向上、人材確保など企業へのメリットが大きいと感じました。ダイバーシティに取り組むことは企業へのプラスな面があることに気付かされました。
企業の表面的な部分だけでなく、なぜその取り組みを行っているのか、背景にある理念や目的にも目を向けて就職活動を進めたいと思います。また、単に業績や知名度だけで判断するのではなく、その企業がどのような価値観を持ち、社会にどのような貢献を目指しているのかを理解し、自分自身の成長や将来像に合うかどうかを見極めたいです。 |
|
|
|