D&Iコンサルティング2025

PDF版はこちら(562KB)
19 潮来市(男女共同参画ネットワーク連絡会)
 
支援テーマ: ジェンダーギャップ
実施タイプ: 3回コース

D&I推進に向けた連絡会の目的再構築と
世代間協働の基盤づくり
設 立 2001年4月(市制施行)
本社所在地 潮来市 
代表者 市長 原 浩道
業 種 市町村機関
H P https://www.city.itako.lg.jp/
職員数 345名(会計年度任用職員を含む)
▶男女ともに支え合い みんなが活躍できるまち いたこ
 潮来市では、「性別ではなく、その人らしい生き方が選択できるまちづくり」を目指しています。その一環として、茨城県が主催する「D&Iコンサルティング事業」に、市内で活動する「潮来市男女共同参画ネットワーク連絡会」が参加する機会を設けました。本取り組みは、連絡会が現在の課題を把握し、今後の役割を再整理するためのきっかけづくりを目的としています。

 
コンサルティングの経過

1.概要

2.コンサルティング内容
実施日
1回目:2025年11月21日(金)
2回目:2026年1月13日(火)
3回目:2026年3月17日(火) 

課題
 
◆構成メンバーの平均年齢が70代であり、現役世代(40〜50代)の巻き込みと世代交代が急務となっている。
◆連絡会としての共通の目的や期待役割が明確化されておらず、外部から見て参加動機が見えにくく、活動の継続性や発展性に課題がある。

取組
 
◆D&Iと現代の多様性の理解:D&Iの潮流や現代の多様性の全体像、世代間の価値観の違いについてインプットを行い、共通認識の基盤を形成した。 
◆現役世代の課題理解と連絡会の目的再定義:現役世代を取り巻く社会環境の変化を理解し、連絡会として巻き込むための課題を可視化した。
◆連絡会の役割再整理と世代間協働の検討:事前アンケートで想いを可視化し、共通目的の明文化と、異なる世代と協働するための傾聴の姿勢について検討した。

成果
 
◆D&Iおよび世代間ギャップへの理解の深化:男女共同参画にとどまらないD&Iの潮流や、現役世代の生活課題、世代間の価値観の違いについて理解を深めた。
◆目的共有の重要性認識:事前アンケート等を通じ、持続可能な活動のためにターゲットを絞り込み、共通の目的を明文化する必要性を共有した。
◆コミュニケーション姿勢の獲得:異なる世代を巻き込むために不可欠な「判断せずに聴く(傾聴)」姿勢や「アンコンシャス・バイアス」についての理解を深めた。
D&Iの潮流理解と多様性の全体像の把握
 D&Iの主要テーマ、現代の多様性、世代間の価値観の違いなどについて基礎的な解説を実施した。参加メンバーの学ぶ意欲は非常に高く、活発な意見交換が行われた一方で、連絡会としての共通目的が明確でないという課題が浮き彫りになった。

 現役世代の状況理解と連絡会の役割の整理 
 現役世代(40〜50代)が置かれている社会環境や働き方の変化についてインプットを行い、働く世代を巻き込むための課題と可能性をグループワークで検討した。連絡会としての目的(誰の課題か、困りごとは何か、どう変わるとよいか、担える役割は何か)を具体化するための論点整理を行った。

 連絡会の役割再整理と世代間協働の土台づくり
 事前アンケートの結果を共有し、多様な視点や想いを可視化した上で、優先するターゲットを絞り込み共通の目的を明文化することの重要性を伝達した。また、市から独立した市民活動団体へと発展していくことや、市と対等なパートナーとして関係を構築していくことへの期待を共有し、世代交代や現役世代の巻き込みに必要な「判断せずに意識的に耳を傾ける(傾聴)」姿勢と「アンコンシャス・バイアス」への理解を深めるためのインプットを行った。














 
 
コンサルティングの成果と今後に向けて

■世代を超えて協働するネットワーク基盤の構築
 
 連絡会メンバーがD&Iや世代間の価値観の違いへの理解を深めるとともに、組織としての「共通の目的」を明文化する必要性に気づき、市と対等なパートナーとして自律的に活動していく方向性を確認した。これまで男女共同参画社会の実現に尽力されてきた皆様の豊富な知見や土台は、地域にとって大きな財産であり、その土台の上に、現役世代の感覚や課題意識を融合させ、「誰の、どんな課題を解決するのか」というターゲットを絞り込んだ目的を定めることで、活動はより効果的で持続可能なものになると考える。また、異なる世代と協働する上で不可欠な「判断せずに聴く姿勢」や「バイアスの認識」というコミュニケーションの基盤を学んだことは、今後の現役世代巻き込みにおいて大きな力となると考える。






 

■今後の取り組み
◆連絡会の共通目的(ビジョン・ミッション)の明文化とターゲットの絞り込み
・「誰の、どんな課題に対して、どうしていきたいか」について、来年度の活動テーマとしてメンバー間で対話を重ね、連絡会としての共通目的を言語化していく。
・優先すべきターゲットを絞り込んだ活動計画を策定する。
 これらの取り組みを通じて、現役世代にとって参加動機が明確になり、持続可能な活動の軸を形成することが期待できる。

◆現役世代を巻き込むスモールステップの実践と情報発信
・学んだD&Iの知見を、各参加者が代表を務める所属団体へ持ち帰り、共有・情報発信を行う。
・既存の会議やイベントのあり方を見直し、3ヶ月以内に着手できる具体的なアクションを主体的に実行していく。
 これらの実践を通じて、自律的に活動を展開する市民団体としての基盤を強化することが期待できる。

 
市役所担当者からのコメント

 現役世代加入のための活動や、連絡会の共通目的の設定方法等を学ぶことができ、今後の活動の方向性を見える化できたと感じています。今回の学びを所属団体の会員へ共有し、D&Iの推進を図っていただけるよう、今後も対等な「パートナー」として、会員の皆様の自律的な活動を応援し、支えていきたいと思います。


 連絡会の中には、やる気はあるものの「何から始めればいいかわからない」と一歩を踏み出せない会員もいる様子が見受けられました。市としては、単に答えを提示するのではなく、会員の皆様が自分たちの力で「スモールステップ」を踏み出せるよう、自立を促すサポートをしていくことに難しさと課題を感じています。





コンサルタントと
潮来市男女共同参画ネットワーク連絡会の皆様





 
 
担当コンサルタントからの総評

株式会社An-Nahal コンサルタント
井出 さゆり氏
 潮来市男女共同参画ネットワーク連絡会の皆様には、約40年にわたり潮来市の男女共同参画を下支えしてこられた功績と、地域社会をより良くしたいという熱い想いに、深く敬意を表します。今回のワークショップを通じて最も印象的だったのは、現状に満足することなく、現代のD&Iの潮流や若い世代の価値観を真摯に学び取ろうとする、非常に高い学習意欲と柔軟な姿勢でした。現在、連絡会は独自の市民活動団体へと進化を遂げる重要な過渡期にあると考えます。市は連絡会を「パートナー」として位置づけ、その豊富な知見が市の枠組みを超えて自由に地域へ還元されることを期待しています。今後は、今回共有した「アンコンシャス・バイアス」や「判断せずに聴く」というコミュニケーションの視点を大切にしながら、現役世代の声に耳を傾け、これまでの経験知と新しい世代の感覚を融合させていくことが求められます。そして、「誰のために、何を目指すのか」という共通の目的を明文化し、スモールステップで実践を重ねていくことで、次世代へとつながる持続可能で開かれたネットワークへと発展していくことを心より期待しています。


 
アズマックス株式会社 株式会社 abcdrug&pharmacare 株式会社
ふしちゃん
公益社団法人
茨城県薬剤師会
社会福祉法人 常山会 浅野物産株式会社 カンプロ株式会社 株式会社 三友企画 ベジタブルテック
株式会社
株式会社ハートコーポレイション
朝日精密ゴム株式会社 昭和産業株式会社 株式会社
トレンディ茨城
扶桑薬品工業株式会社 茨城工場 鈴縫工業株式会社 株式会社 諸岡 高橋興業株式会社 潮来市工業団地
連絡協議会
潮来市(男女共同参画ネットワーク連絡会) 株式会社
アクトシステム